【超重要】リムブレーキのメンテナンスを徹底解説【点検・調整】

リムブレーキ, 点検, 調整, メンテナンス 自転車部メンテナンス課
しんパパ
しんパパ

どうも!しんパパです。

ロードバイク歴7年のホリデーライダーが、安全にライドするためのブレーキのメンテナンスについて教えます。

ブレーキのメンテナンスは超重要!安全にライドするために覚えよう

 自転車に乗る人全ての人の必修科目なのが、ブレーキのメンテナンス。安全に止まる事は、何よりも大切です。特にロードバイク、マウンテンバイク等のスポーツ自転車は高速巡行や坂道の下りでとんでもない速度が出るので、ブレーキはとても大切。乗るたびに自転車屋さんに持っていくわけにもいかないので、点検くらいは自分で出来るようになることをおススメします。

 とはいえ、どこを見たらよいか分からない!とりあえず止まれば良いんでしょ?何が重要なの??という方が多いと思います。そんなあなたに朗報です。この記事を最後まで読めば、素人でも押さえるべきポイント、作業方法が分かります。

 この記事では、「リムブレーキ」のメンテナンス方法を記載します。
リムブレーキとは、ホイールの外周部(リム)にあるブレーキ面を、ブレーキパッドで挟んで原則させる方式のブレーキの事。現在はディスクブレーキに取って代わられている最中ですが、まだまだユーザーにとっては主流のリムブレーキ!知っておいて損はありません。

リムブレーキのメンテナンス ポイント 5つ!

 早速、ブレーキのメンテナンスについてのポイントを紹介!下記の5つです。

ブレーキメンテナンスのポイント

  • ブレーキ面をチェック!異物が挟まっていないか確認
  • ブレーキシューの減り具合を確認。早めの交換を
  • 左右のバランスを確認。片効きを減らしてブレーキシューの寿命を延ばそう
  • ブレーキの引き具合をチェック!極端に深くなっていないか確認
  • ブレーキワイヤーの交換は定期的に!1年に1度は交換を。

ひとつひとつ詳しく解説していきます。

 解説は主にロードバイクのリムブレーキ (キャリパー) で行いますが、クロスバイクやマウンテンバイク、シクロクロスのVブレーキでも同様です。

ブレーキ面を確認しよう!異物が挟まっていたら除去!

 まずは、ブレーキ面を確認しましょう。ホイール側と、ブレーキシュー (パッド) が接触するところ。

この間に砂利や金属片等の硬い異物が挟まると、リムを大きく削ってしまうので、なるべく早めに取り除きましょう。確認方法は簡単。ホイールのリムを見て、1周つながった傷が入っていたら、異物ありです。深くなる前に除去しましょう。付着したばかりの場合もあるので、シュー側も目視で確認しておくと予防できます。

パッドで挟むリム面。パッドとの間に硬い異物が挟まると、1周傷が入る。写真の黒い線は、パッド痕です。抉れているような線が有ったら異物ありの可能性が・・・
ホイールを外してシュー側も確認。硬い異物がブレーキパッドに刺さっている事があります。雨の日やウェット路面を走った後は注意が必要。

ブレーキシュー (パッド)の減り具合を確認

ブレーキシューの減り具合を小まめに確認しましょう。減り過ぎると効かなくなるどころか、シューを固定している「舟」がリムを抉ってしまうかもしれません。やらかしたときのダメ―ジが大きいので早めに交換しておきましょう。

パッドの残量は厚みで確認しましょう。サイドにインジケーターが入っている物もあります。
こちらのパッドはかなり減っています。

 この記事を書くために確認したら、左側のパッドがかなり減っていてそろそろ交換かな?って状態でした。1つ目の溝がもうない。右側はまだ残っているので少々もったいないです。これが片減り。

なるべく、片減り (片効き)しないようにセッティングする方法は後述します。

クリアランスの左右バランスを整える

 微調整を要求されるクリアランスの左右バランス調整ですが、バランスが悪いとブレーキシューの寿命が短くなってしまうのでチャレンジしてみてください。

中途半端に出ている子のネジで左右のバランスを整えます。
Vブレーキの場合は左右についていて、引っ張り合う力を調節して整えます。

 操作するのは、ブレーキキャリパーおよびVブレーキ側についている小さいネジ。

ロードバイクのキャリパーの場合は1本のネジを絞めたり緩めたりすると左右に微妙に動きます。

Vブレーキの場合は小さいネジで調節するのは、どのくらい引っ張るのか。左右それぞれで引っ張り具合を調節してクリアランスを調整します。なので、触るネジは左右で2本

作業方法は以下の通り

  1. 左右どちらかのパッドが当たるまでレバーを引く
  2. 先に当たった方のパッドが離れる方向に、小さいネジを回して動かす
  3. 左右のパッドどちらも当たらないようにしたら、さらにレバーを引く
  4. 左右同時に当たるようになるまで、1~3を繰り返す

 この、レバーを引きながら作業するのがとても難しいので、裏技を授けます。お好きな方で作業してください。

裏技は、次項に記載のアウターを延ばしてインナワイヤーを引く機構を活用すること。
そう、目いっぱい調節ネジを緩めると、クリアランスはどんどん狭くなり、最後はシューとブレーキ面が当たるので、これを利用します。作業方法は次項を参照してください。

①左右どちらかが当たるまでクリアランスを狭くする
②調整ネジで左右当たらない位置に微調整する
③さらにクリアランスを狭くする・・・・
という具合で作業するとやりやすいです。

緩めすぎるとネジが外れることもあるので注意してください。目いっぱい緩めてもブレーキ面に到達しない場合はワイヤーの固定位置が緩すぎるので、そこからセッティングしなおした方が良いでしょう。

こちらは、別記事「インナワイヤーの交換方法」で解説する予定です。少々お待ちください。

ブレーキの引き具合をチェック! レバー操作を楽にしよう。

 ブレーキを使ったとき、あれ?いつもより効き始めが遅い?そんな事を感じたことはないでしょうか?ブレーキのキャリパーを引いているワイヤーが伸びたり、シューが減ったりすると、リムのブレーキ面とパッドの隙間が開いて、沢山ブレーキレバーを引かないとブレーキが効かない状態になります。

 ブレーキ面とパッドのクリアランス (隙間)は狭すぎると調整も扱いも難しく、広すぎても異物が挟まりやすく、ブレーキが効きにくくなってしまいます。

 ワイヤーも交換直後は良く伸びますし、ブレーキシューは使っていると減りますので定期的にクリアランスの調節を行いましょう。

 ワイヤーの調整方法は簡単で、ブレーキワイヤー経路のどこかにワイヤーを引っ張る機構があるので、それで引っ張ります。ロードバイクのキャリパーならブレーキ側、Vブレーキならレバー側にあります。この機構(ネジ) 緩めると、アウターの距離が延び、インナーワイヤーが引っ張られる仕組み。

 理解しなくても調節は出来るので、「緩めれば、インナーワイヤーを引っ張れるネジ」と覚えておきましょう。

ロードの引き調整はキャリパー側
Vブレーキの場合は、レバー側

 ロードバイクのブレーキキャリパーには調整機構が付いている。右の写真、赤丸のネジを緩める、つまり上から見て反時計回なりに回すとブレーキのクリアランスは狭くなります。レバーを引いたときにブレーキを掛けやすいクリアランスにしましょう。前後同じ感覚のクリアランスにしておくと良いです。

 Vブレーキの場合は、レバー側に調節機構があります。左側の写真、①の小さい方のネジを緩めましょう。そうすると、青の大きい方のネジの所に隙間ができるので、隙間をなくす感じで大きい方は締めて固定してください。大きい方のネジは、小さいネジを固定するためのものです。

ブレーキワイヤー、最後に交換したのいつ?

 最後は、ブレーキワイヤーの交換頻度について触れておきます。そう、最後に交換したの、いつか分かりますか?ブレーキワイヤーは、ブレーキの生命線。文字通り、このワイヤーが切れると生命線も途切れます。大げさ?いえいえ、大きな事故に繋がってしまうので、ワイヤーの交換時期は把握しておきましょう。

 しんパパ推奨は、1年に1回。安いワイヤーで1本2~300円、高級ワイヤーでも1本1000円ちょっとくらい。事故を起こしたら廃車になったり、大けがしたり・・・とんでもなく大変なので、手間・コストに見合ったリスクヘッジですね。必ずやりましょう。

 ショップに任せるのも良いですが、難しい作業ではないので自分でやるのも手です。愛車をショップに持っていく手間を考えたらサクッと交換!くらいな感覚でしょうか。そんな作業です。

詳しい交換方法は今後記事にしていきます。こうご期待。

ブレーキは最も重要なコンポ!定期的に点検・調整して安全を確保しましょう。

 いかがでしたでしょうか?ブレーキは安全にライドするためには無くてはならないもの。

楽しいライドをするためには、まずは「安全に乗って、無事に家に帰りつくこと」が最低条件。

この最低条件を日々クリアするためには、ブレーキの点検・調整は必要不可欠です。少しでもおかしいなと思ったらショップに持っていく or 自分で作業する事が大切で、異常に気付けるように、むしろ、異常を予防するためにも日々点検・調整はしておきましょう。

最後に、本ブログを参考に作業していただけるのは大変うれしいですが、あくまで作業は自己責任でお願いいたします。

作業でお困りのこと、質問事項等がありましたら、お問い合わせよりご相談ください。出来る範囲でではありますが、全力でサポートいたします。

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