
どうも!しんパパです。
ロードバイク歴7年のホリデーライダーが、
ライド毎にしておきたい!チェーン・リング・スプロケの簡単メンテナンス方法を伝授します
ドライブトレイン (駆動系) を日々メンテナンスしてパフォーマンスを保とう!

サイクリング用自転車で最も汚れ、その影響が出やすいのが駆動系。
自転車は足でペダルを踏み、クランクが回り、クランクについているチェーンリングからチェーンに動きが伝わり、スプロケットを回す。スプロケットはホイールについていて、ホイールが回り自転車が進む。この一連の力の伝達を担っているのが、駆動系。特にチェーンリング・チェーン・スプロケットは摩擦が生じるため、オイルが注油されており、このオイルが日々のライドで汚れて抵抗・パワーロスに繋がってしまいます。また、駆動系の汚れは摩耗も加速させるので、交換時期にも影響します。
日々、駆動系を綺麗に保ち、適切にメンテナンスすることで、日々のパワーロスが減ってライドの満足度が上がり、摩耗を抑制して交換頻度を下げてくれるのでランニングコストも抑えることが出来ます。
手入れはとても簡単だし、慣れれば10分程度で終わるので、自転車に乗るすべての人に知って欲しい大切な作業です。日々簡単なメンテナンスをするだけで、ライドの質の向上、ランニングコストの低下、サイクリストとしての信用、さらには大きなメンテナンスが必要になって自転車屋さんに持ちこんだ時に、おっ!大事に乗ってるね!なんて褒められちゃうかもしれません。1石3鳥!いい過ぎか。でも、そのくらいお勧めしたい作業になります。
ここではしんパパ流のやり方を紹介!やり方色々あると思うので、ご参考までに。
あくまで自己責任でお願いします。
【簡単】駆動系のメンテナンス手順 5 STEP!
駆動系メンテナンスの手順を5STEPで解説します!慣れれば日々の手入れで10分、月に1度くらいフルで丁寧に実施しても20分くらいで簡単に出来るのに、満足度と効果が高いので是非チャレンジしてみてください。
駆動系メンテナンス手順
- 準備:自転車を乾かす (洗車後、雨天走行後)
- 1. チェーンについた油汚れをマイクロファイバーで拭う
- 2. チェーンリングについた油汚れを拭う
- 3. リアディレイラーのプーリーについた油汚れを拭う
- 4. スプロケについた油汚れを拭う (必要に応じて)
- 5. チェーンに注油する
- おまけ:チェーン延びの点検
事前準備
まずは、車両が乾いている事を確認してから、作業しましょう。洗車後、雨天走行後は特に要注意。
濡れたまま作業すると駆動部に水が入り込んでしまうので必ず乾いた状態で!
本作業では、油汚れが飛び散る可能性があるので、作業後はお掃除を忘れずに。足の裏で汚れを踏むとどんどん広がります。室内でやる場合は、ビニールシート等で床面を保護し、足の裏に注意しましょう!専用のマットもあります。
車両が乾いた状態を確認できたら、スタンドで後輪を浮かせた状態にしましょう。どうしてもスタンドが用意できない場合は、サイコン等を傷つかないように取り外してひっくり返して作業すると良いです。その際、接地面で傷付かないよう、滑り止めマットを間に挟むと良いです。

用意するもの
- マイクロファイバータオル (オイル専用)
- チェーンオイル
- メンテナンス用のグローブ (フルフィンガー)
- メンテナンススタンド (あれば)
手はめちゃめちゃ汚れるので、できればグローブはあった方が良いです。
油をふき取る様のマイクロファイバータオル、ウェスでも作業できますが、油で汚れたカスが出ると片付けが大変なのでタオル推奨です。私はコストコの黄色いタオル使ってます。
チェーンオイルはお好みの物で良いと思います。迷ったらフィニッシュラインのチェーンオイル、もしくはTACURINOがお勧めです。
メンテナンススタンドはあると便利ですが、後輪が上がる簡易版のスタンドでもOKですし、油汚れに気を付ければひっくり返して作業してもOK。
1. チェーンについた油汚れを拭う

汚れたチェーンをマイクロファイバーで包み、クランクを回します。この時、ホイールが回らないよう逆回転でもOKですが、正回転 (時計回り)の方が変なテンションが掛からなくて良いかもしれません。
正回転する場合は、ギア比は軽い方が良いです。ホイールに指を挟まないようにしましょう。


この時のコツは、汚れを完全に除去しようとしない事。80点とれればそれでOKです。その代わり、1~2ライドしたら掃除・注油するようにしましょう。徹底的なお掃除はオーバーホールの時に。
どうしても、内側の汚れが気になる!って方はウェスでこよりを作って拭いましょう。1コマ1コマ作業するので、時間はかかりますがたまには掃除してあげると良いです。

2.チェーンリングをお掃除

お次はチェーンリング。アウターのお掃除は簡単。チェーンをインナーに落として、歯をタオルで拭っていきましょう。
アウターの次は、インナー。インナーのフレーム側も簡単で、フレームとチェーンリングの間にウェスを入れて拭き拭き。
厄介なのが、インナーリングの外側。クランク・アウターリングが邪魔で拭きにくい・・・なので、アウターとインナーリングの間にタオルを差し込むようにして拭いていきましょう。

3. リアディレイラーのプーリー


リアディレイラーのプーリー。スプロケから遠い方が、テンションプーリー、近い方がガイドプーリーと言います。2個。これらプーリーも汚れがたまりやすいので、掃除しましょう。


結構細かい所に手を入れなければいけないので、ホイールに挟まれないよう注意です。タオルを当て、クランクを、逆回転 (半時計)させて、ホイールを回さないようにプーリーを動かして拭いましょう。
4. スプロケについた油を拭う

スプロケは8-11枚あるので汚れ度合いはチェーン・リング・プーリーよりも少ないです。ホイールを外す手間もあるので、汚れがひどいようなら作業する感じでOKです。感覚的に毎回は不要。
ホイールを外して、スプロケ1枚1枚、間にタオルを挟んで拭っていきましょう。



5. チェーンの注油
チェーンの注油は5-1. さっくり注油、5-2. 丁寧めに注油 (コマの動き改善)の2パターンを紹介します。普段は5-1、月1か2くらいで5-2をすれば快適に乗れます。
5-1. さっくり注油
さっくり注油は超簡単。3コマくらい、均等に1滴づつオイルを注して、クランクをぐるぐる回して馴染ませるだけ。オイルが多い感じがしたら、軽くぬぐい取りましょう。多すぎるチェーンオイルは汚れを呼び込み、ドロドロになりやすいです。注油後、サラッと拭いておいて、小まめに掃除・注油する方が楽です。
5-2. 丁寧目に注油 (コマの動き改善)
こちらは、コマの内部に汚れて粘土の上がった油をチェーンオイルで溶かして動きをスムーズにする作業をし、1コマ1コマの動きを改善する作業です。毎週末のる人で、月に1-2回程度やっておくと良いでしょう。
1.チェーンオイルを全コマに注す。1コマ1コマドロップするとオイルが多すぎるので、スプロケらへんで容器の口をチェーンに当てて、クランクを回して注油。オイルを容器内部から引き出して注油するイメージです。

2. オイルが行きわたったら、クランクをしばらく回して馴染ませます。
3.馴染んだら、1コマ1コマ指で触って、動きの渋い所が無いかチェック。
4.動きの渋い所は、チェーンオイルを追加してコマを動かしたり、チェーンを指で動かして油を馴染ませます。古い油・汚れを溶かすイメージ。
5. 動きが良くなったら、一度タオルでオイルを拭い去ります。
6. 最後に、5-1.の作業をして完了。
その他:チェーンの延び点検

おまけとして、チェーンの延びを確認する方法を紹介します。
メーカー・グレードにもよりますが、チェーン交換後 ざっくり5000km走行するとチェーンが延びている可能性があるので、その少し前くらいから定期的にチェックしましょう。作業は簡単。このチェッカーをチェーンに差し込んで、1.0の方が全部奥まで刺さったらout. 0.75側が刺さったらそろそろ交換!って具合です。

必要なもの一覧 (★は必須)
最後に
自分でやるメンテナンスは自己責任でお願いします。こう書くと無責任に思われてしまうかもしれませんが、大切なこと。
このサイトで書かれている事が全て正しいとは思っていませんが、しんパパはこの方法でサイクリングライフを満喫出来ております。
DIYの醍醐味は、自分で情報を集めて、自分流のやり方、創意工夫をして自己責任でやり遂げることにあると思っています。
怪我だけはないよう、くれぐれも注意して作業しましょう!
あなたの素敵なサイクリングライフの一助になれたら幸いです。
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